缶バッジの専門家がご質問に答えます

缶バッチの歴史やルーツを英語の「Button Badge」や特許などから辿ってみます

「缶バッジがいつ造られたのですか?」、「缶バッジはいつから始まったのですか?」という疑問や質問をいただくことがあります。「アメリカが発祥なのですか?」とか「アメリカの選挙で使われたのが最初なのですか?」といった一歩踏み込んだご質問をされる方もいらっしゃいました。

缶バッジの歴史の写真

缶バッチの歴史を見ていく時に英語では「Button Badge」と明記しますが、この「Button」と「Badge」で歴史が大きく違ってきます。また特許、戦争や平和の歴史などさまざまな歴史がありますのでこれらを見ながら歴史を辿っていきたいと思います。

缶バッジのルーツはどこにある?英語の「Button」?「badge」?

缶バッジは英語で書くと「Button Badge」(Pinback buttonとも書きます)になりますが、「Button」と「badge」でルーツが変わってきます。ただどちらも現在の缶バッジのルーツになりますので両方を見ていきましょう。

まずは「Button」からです。缶バッジはアメリカが発祥で大統領選挙や政治活動のキャンペーンなどで使われたということはご存じの方も多いかと思います。歴史を遡ると、1789年にアメリカのジョージ・ワシントンの支持者によって作られました。大統領選挙時ではなく政治的な活動として、ジョージ・ワシントンの大統領就任式で着用されていました。ただし、この頃の缶バッチは真鍮などの金属製で型に入れて作成されたり、エンボス加工を施したものでどちらかというと、「コイン」や「トークン」に似たものになります。中には裏に穴足がついたものもあり、衣服などに縫い付けられるようなものもあり「ボタン」に似たようなものもありました。この頃は缶バッジとは呼ばずに「button」とよばれていました。そして、1824年にはジョン・クインシー・アダムスが初めて選挙キャンペーンで缶バッジを使用しました。今では選挙というと候補者の名前が入った缶バッジが使われていますが、大統領選挙の運動に使われたのはジョン・クインシー・アダムスが初めてでした。

button

http://zippypin.comより引用

それまでは文字やエンボス加工された顔のデザインでしたが、1860年の大統領選挙では英ブラハム・リンカーンの顔写真入りのバッジが登場します。この頃、既に顔写真が入ったものができていたなんて驚きですね。しかし、このバッジは穴が開いていて首から下げられるようなものであり、缶バッジと呼ぶにはまだほど遠いと言えます。上の写真(左はジョージワシントンの時に支持者によって作られたもの、右はリンカーンの大統領選挙のキャンペーン時に作られたもの。)をみると分かりますがコインやペンダントのような感じです。

「badge」のルーツは中世までさかのぼります。ヨーロッパの貴族はその家柄や歴史を代表する紋章、紋章、記章を用いてバッジを作っていました。その時代のバッチといいますと、布や金属または宝石などさまざまな材質が使われていました。それから、議会や警察署、消防署などで特に職位や社会的地位を表すものとして使われることになりました。「badge」というのは一般の人は身につけるものではなかったのです。この「badge」が一般庶民が身に着けるようになって「Button badge」とよばれるようになりました。直訳するとボタンのようなバッジということですね。200年以上も前に缶バッジのルーツが出来ていたのです。

缶バッジの歴史を綴る様々な「特許」

缶バッジの歴史を見ていくのに特許が重要になります。この特許がなければこれほどまでに缶バッチが身近な存在にはならなかったからです。

1869年にジョンウェスリーハイアットがセルロイドの製法に関する本格的な特許を取得したことにより、それまでのバッジの製法であったエナメル樹脂を使って印刷面をコーティングするよりもコストや製造時間を短縮化することができ、バッジが大量生産できるようなベースが出来上がりました。さらに、1893年ホワイトヘッドがバッジに取り付けられた写真やデザインの上にセルロイド(透明のプラスチックフィルム)を挟むことで特許を取得しました。

セルロイド製のフィルムで原稿を保護するという方法は画期的でその後の缶バッチのシェアを拡大させるために大きく貢献しました。ただし、セルロイドはとても燃えやすいために、その後はPET素材の透明フィルムに置き換わってきました。原稿を保護するためにフィルムを被せるという手法は今でも変わらないですね。

https://en.wikipedia.org/より引用 25ミリの「の」の字ピン缶バッジの原型ですね

1896年には「ホワイトヘッド&ホーグ社」がバッジの裏面にピンを付けることで衣服などにバッチを固定できるようにしたことで特許を取得しました。
米国特許US564356) 今の缶バッジの形からするとここから歴史が始まったともいえるでしょう。

歴史のある缶バッジ

これが古い缶バッジの原型です

この特許にある缶バッジは25ミリの「の」の字ピンの缶バッジのもとになっています。この写真はアメリカで購入した昔の缶バッジです。まさに「の」の字のピンになっています。よくみるとピンが飛び出ていてちょっと危ない気もしますが昔のアメリカはそのようなことは全く気にしていなかったのでしょうね。

「ホワイトヘッド&ホーグ社」はアメリカの会社で最大の缶バッジ製造会社の一つでしたが、アメリカ国内にとどまらず英国へも進出して、イギリス国内の音楽や政治関係のバッジ製造にも関わってきました。第二次ボーア戦争(1899–1902)では、「England Expects Every Man To Do His Duty」などのようなコピーを入れた缶バッチを造って国民にイギリスへの愛国心と戦争への理解を求めるようなキャンペーンを行っていました。

ホワイトヘッド&ホーグ社はイギリス以外にもオーストラリアやアルゼンチンにも支社を開設して販売先を増やしていったのです。アメリカ最大の缶バッジ製造会社でもあり、世界最大の会社でもあったのです。こうした様々な特許により缶バッジが進化して大量生産が可能になりました。

缶バッジというと一見して単純な構造に見えますが多くの特許により歴史が作られているのがお分かりいただけましたでしょうか。

 

戦いと平和・希望の歴史の中にあった缶バッジ

缶バッチは戦争のいわば道具として使われたり、植民地からの独立や平和運動の希望の証しとして使われたりもしました。先に述べた「ボーア戦争」などがそうですが、国民の戦闘意識を高めるための戦争の道具として使われました。また、独立や革命という動きの中で、1907年ガンジーが中心となってインドが独立するために行われたキャンペーンでも使われました。

平和に向けた動きとしては、ベトナム戦争を契機にアメリカでは反戦運動が活発化しました。戦争の進行による犠牲者や費用の増加により当時のアメリカ国民の不満が募っていきました。このため国民の中から反戦運動が興されて平和を勝ち取るためのキャンペーンが盛んに行われるようになりました。平和や反戦のシンボルとした「ピースマーク」の缶バッチはあまりにも有名ですね。ちなみにこのピースマークはイギリスの核軍縮運動のために作られたものですが、アメリカの反戦運動でも使われるようになりました。

缶バッジ戦争のために使われたのは残念ですが、平和のために使われることも多くなってきたというのは良いことですね。このように缶バッジは戦いというネガティブな出来事から次第に希望に満ちた使われ方がされるようになりました。

 

音楽やエンターテイメントの歴史とともに使われた缶バッジ

1898年の初期の缶バッジには、人気の漫画キャラクターである「The Yellow Kid」が印刷されており、チューインガム、タバコ製品の賞品として売り上げを伸ばしました。1945年ケロッグでは、プロモーションにおけるコレクターシリーズとしてシリアルボックスにインパックプロモーションで缶バッチを導入しました。日本でも良くある漫画やアニメで10種類とか20種類の異なるキャラクターの缶バッジを集めてコンプリートなどという企画もこのケロッグの缶バッチが始まりなのですね。

 

badge_1

https://www.buttonmuseum.orgより引用

音楽関係では、イギリスのロンドンでハード・ロックやパンク・ロックなどの新しい音楽シーンが誕生したました。パンク・ロックではセックスピストルズが有名ですが、そのプロモーションに活躍したのが缶バッジでした。イギリスでは「Better Badges」という缶バッジ製造会社がパンクを中心に様々な音楽連の缶バッチを造っていました。ちなみに、音楽関係の缶バッジには25ミリのサイズが多いのですが「Better Badges」が採用していたサイズが25ミリのサイズでしたのでこの大きさが、音楽関係のプロモーショングッズでは主流になったのかと思います。

日本国内での缶バッジの歴史

日本国内で缶バッチが本格的に登場したのは、アメリカ資本の会社が国内で販売促進のキャンペーンで使われたことです。食品、飲料、タバコなど様々な分野の会社でノベルティが配られていました。海外では販促品として缶バッジは重宝されていたので日本でもその流れのとおりにりました。その後身近になってきて日本の有名レコード店などでは25ミリの缶バッジをノベルティとして配布していたりもしました。これも音楽関係の間では25ミリのサイズがスタンダードになったきっかけともいえるでしょう。

80年代になると原宿や渋谷などで爆発的にヒットしたのが「お名前缶バッジ」です。これは、「たろう」や「はなこ」のようにひらがなの名前を缶バッジにプリントしただけの簡単なものでしたが、自分の名前の缶バッチを見つけて多くの人が身に着けていました。今でも小さなお店で作ってくれるところもあるようです。他には万国博覧会といった大きな展示イベントの中で出展企業が企業名やロゴマークを入れて配布していました。

その後しばらくは日の目をみなくなった缶バッジですが、2,010年を過ぎたころから、アニメやゲームのキャラクターを印刷した缶バッジが大ヒットとなって今現在でもその勢いは衰えていません。新しいゲームが出る度にそのキャラクターを缶バッジに印刷して販売されています。バッジの歴史において日本が素晴らしいのは、缶バッジを戦争や争いの道具としてではなく、あくまでも楽しむために使っているところかと思います。SNSなどでアニメのキャラクターの缶バッジを見る度に平和を実感しています。

缶バッジの歴史を辿っていきましたが、特許をともなう発明が缶バッチの発展に大きく貢献したかと思います。日本国内においてはアニメや漫画などのコンテンツが数多くあったことが大きく貢献していますね。海外で沢山の日本のアニメのキャラクター缶バッジが販売されていますが、「Can badge」と日本の名前がついています。今後も缶バッジが日本の文化の発展に大いに役立っていくといいなと思います。

 

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缶バッジがサビてしまった!裏面の錆びを取る最強の方法とは?

別の缶バッジ屋さんでご購入された方なのですが、「缶バッチが錆びてしまったのですが、錆びを取る方法はないでしょうか?」というご相談を受けました。その缶バッジ屋さんでは分からないと言われたそうで、弊社のブログをご覧いただいて、相談に乗ってほしいとお問い合わせいただきました。

 

缶バッジの錆びの写真

長く使っているとどうしても缶バッジの裏面が錆びてしまいます

この方にヒアリングしていくと、裏面ではなく表面が錆びてしまったということでした。印刷してあるキャラクターの顔が茶色の錆びで汚れてしまったそうです。私はその話をお聞きしただけで錆びの原因がわかりました。

缶バッジのサビの写真

缶バッチ表面のこのような錆びは手の施しようがありません

その方に上の写真をお送りして確認してもらったところ「まさに、このような錆びです。」とお返事をいただきました。どいうことかといいますと、簡単に言えばその缶バッジ屋さんの方で「防錆加工」をしていなかったからです。弊社では防錆はきちんと行っていますのでこのような錆び方はしません。弊社が行っている防錆加工につきましてはこちらで詳しくご説明いたします。

弊社の防錆加工

上の写真のような表面の錆びはどうしようもありませんが、今回は裏面にできる錆びをとる方法をいくつかご紹介いたいと思います。弊社の目線としては安全で確実に錆びを取れる方法で探っていきます。

ボンドで缶バッジのサビを取る

あまり大きな錆びには有効ではありませんが小さな錆びには、木工用ボンドを使って缶バッチの錆びを落とすというのは手軽で便利です。錆びの部分にボンドを薄く塗って完全に乾燥するまで(透明になるまで)待ってからゆっくり剥がすと錆びが綺麗に取れる場合があります。剥がした粘着剤の部分に錆がくっつくことで錆びが落とせます。

ボンドで缶バッジの錆びを取る

木工用ボンドはご家庭に置いてることも多いですし、コンビニなどでも購入可能ですので手軽ですね。

 

缶バッジの錆びをお酢やレモンなどに漬けて(浸して)取る

お酢、レモン汁、コーラ、あるいはセスキ炭酸ソーダなどに漬けて錆びをというという方法もネットでは結構紹介されていますが、ほとんど効果は期待できないかと思います。

レモンや酢で缶バッチの錆び落とし

お酢やレモンなどの錆び落とし方法が出回っていますが、缶バッジには・・・。

どれも酸の力で錆びを落とすのですが酸の力が弱いからです。また、酸以外にも水分や添加物等が入っているので、錆びさせたり変質させたりすることがありますので注意が必要です。この方法は他の方法を試す前に気休めとして考えておいた方がいいですね。

ピカールやコンパウンドで缶バッチの錆び落としする

ピカールやコンパウンドで錆びを落とすという方法はネットでも紹介されていますが、どちらも研磨剤ですので錆びは落ちますが引っ掻き傷ようなものが出来てしまいます。サビが取れてもこの傷が出てしまうと気になりますね。ご家庭にこれしかないという場合でしたら仕方がないですが、この方法はあまりお勧めできません。

ピカールで缶バッジの錆び落としの写真

日本磨料工業株式会社のサイトより引用

また、歯磨き粉で錆びを磨きとるというアイデアもありましたが同じく研磨剤を使っていますので細かい筋が出来てしまいます。

ラストリムーバーで缶バッジの錆びを取る

ホルト、ラストリムーバーはリン酸という酸で錆びを落としますので、お酢や炭酸などと比べて錆びが良く落ちます。車のホイール、バイクのタンクの錆び落としとして評判が良いのでおすすめできるものです。ただし、こちらも酸を使っていますので使い方(缶バッチですので漬け込むようなことはしないかと思いますが・・・。)によってはガスがでるようですので注意が必要かと思います。

ラストリムーバーで缶バッジの錆びを取る

KURE工業株式会社、武蔵ホルト株式会社のサイトより引用

 

サンポールやNEOナイスが最強とは言うけれど・・・

サンポールは塩酸が入っていて強力な錆びとり効果があり、ネットで探してみてもサンポールが錆び落としには最強とイメージがあります。こちらの写真のようにかなり錆びついたナットがほとんど目立たなくなって綺麗になっています。(凄い錆びとり効果ですね。)サンポールと同等品に「NEOナイス(ネオナイス)」という商品がありますが、100均でも売っていてしかも安くてに入ります。安くてこれだけ錆びが落ちるなら試してみたい気はしますが、危険ですのでお勧めしません。

サンポールに浸す前(上)と数時間浸した後(下) 。見事に錆びが落ちています。 https://www.youtube.com/watch?v=ARl4Lo1lwegより

サンポールもNEOナイスも塩酸が入っていますので、扱い方によっては有毒なガスが発生します。また、錆びを落とした後に、重層やアルカリ性の洗剤などで中和しないと逆に錆びが進行しやすくなってしまいます。缶バッチを持っている方の多くは小さなお子様から高校生位までということを考えますとこの方法は危ないので止めておいた方がいいでしょう。

ちなみに、サンポールとNEOナイスで錆びとり実験をしている動画がありますので、興味がある人はこちらの動画を観てはいかがでしょうか?

驚きの効果 サンポールでサビ取り ナイスと比べてみた

 

安全で確実に缶バッジの錆びを取るならネジザウルスで

ネジザウルスリキッドで缶バッジの錆びとりの写真

ホームセンターで錆び取り関連の商品を探していましたら、ネジザウルスという商品がありました。これはもともと錆びたネジの錆びを取ってネジを外しやすくするためのものです。しかし、この錆び取り効果が凄いということで工具や自転車パーツなどの錆び取りにも利用されています。ネジザウルスの良いところは、他の錆び取り剤とちがって酸やアルカリではなく中性ですので安全に使用することができます。缶バッジの錆びなら一滴か二滴で十分でしょうね。

 

株式会社エンジニアのサイトより引用

この錆びの落ち具合はすごいですね。この写真を見て私も早速購入しました。機会があれば錆び落としの経過を上げたいと思います。

 

弊社では缶バッチをなるべく安全に使っていただきたいというスタンスですので、錆び落としについてもなるべく安全に、確実にできるもとしてネジザウルスをお勧めしたいですね。

缶バッジの凹みや傷は修理可能なの?ドライヤーの熱や熱湯をかけたり、氷で冷やしたりして直るって本当??

お客様より「缶バッジが凹んでしまいましたが、修理はできますか?」とか「缶バッジに傷がついてしまいましたが直せませんか?」といったご質問をいただきます。お客様の大切な缶バッジですのでお気持ちは良くわかりますが、結論から言いますと修理することは難しいです。なぜかといいますと、缶バッジの構造上と法律の問題も絡んでくるからです。

 

缶バッジの凹み傷の写真

せっかくの缶バッジをぶつけてしまい大きく凹んでしまいました。

 

缶バッジの構造上、修理は難しい?

缶バッジの凹みを直すには缶バッジを分解して裏側から叩いたり、押したりして直すことになります。しかし、缶バッチはスチール製の、表の蓋と裏の蓋を、かしめることで繋ぎ合わせて作っています。「かしめる」というのは、鉄に圧力を加えることで変形する性質を利用して密着させたり繋ぎ合わせたりする方法です。ネジで止めたり、接着したりせず簡単に違う素材同士を接合させることができます。逆に考えますと、同じ力で缶バッチを分解して再度同じ力で再度かしめなければなりませんので、一般の方にはそれを行うことは不可能といっても良いでしょう。円形の缶バッジは360度同じ方向からお同じ力を加えてかしめますので、専用の機械がなければ不可能ですね。

 

缶バッジのキズはどうやって直す?

缶バッジの傷というと表面のプラスチックフィルムに付く細かいすり傷などです。缶バッチが他のものと擦れてできてしまったキズは修復不可能です。缶バッジを分解してフィルムを交換する他ありませんが、先程申し上げたように分解することが難しく原稿も再利用できません。

透明のプラスチックフィルムは傷がつきやすいので、予め、缶バッチカバーなどを購入して缶バッチを保護しておいた方がいいですね。屋外で利用していて急に雨が降っても安心です。

 

ドライヤーの熱で缶バッチの凹み直す?それはウソです。騙されないで!

缶バッジの凹みの治し方をネットで検索される方が多いようですが、「ドライヤーで急激に温めて、氷や冷却剤等で急激に冷やすのを繰り返すことで凹みが直る」というような記事が多いですね。Yahooの知恵袋などでも同じように書かれていますが、これは嘘ですので騙されないようにしてください。これは自動車の凹みの修理の仕方の一つとして認識されたものをそのまま缶バッジに応用しようとしているだけで検証もされず無責任に書かれた記事です。

確かに温めて冷やすことで凹みが改善する場合がありますが、凹みの面積が広い場合に有効です。例えば、キッチンのシンクに熱湯をかけると「ベコン!」と音がなりますがその要領で自動車の凹みを直します。キッチンのシンクのように面積が大きければ効果は期待できるかもしれません。

しかし、缶バッジのような小さいものではドライヤーで温めたぐらいでは変形しません。ましてやドライヤーの熱で印刷面のインクが熱せられて色が変色したり溶け出したりする可能性があります。ドライヤーで直す方法は車に対してですので缶バッジでは何の役にも立たないと言えるでしょう。

また、面白いものでは缶バッチに熱湯をかけたり、氷水の中に缶バッジを入れたりして凹みを直すというものもありました。これはさすがに笑ってしまいましたが、凹みが直る前に印刷面が汚くなってしまいますし、缶バッジが錆びてしまいますね。あきれてしまうようなアイデアがネットメディアには広がっているようですが私たち缶バッジの専門家が正しい情報を発信しなければといつも思っています。

 

唯一、修理できる方法があるとすれば・・・

ここで「缶バッジは修理することができません」と全否定してしまうのもこの記事を読んでいただいた方に申し訳ないので、一つ直す方法をご提案させていただきます。これは直すというより作り替えとなります。

 

缶バッジの修理の仕方の写真

精密ドライバーや千枚通しなどで缶バッジを分解します

缶バッジを丁寧に分解して原稿を綺麗に伸ばします。その他のパーツは使えませんので捨ててしまいます。そして、原稿を綺麗にスキャナーでスキャンします。そのデータをもとに新しい缶バッジを作ってもらう方法です。(ただし、キャラクター等の著作権やロゴマーク等の商標権等があるものは製作できませんのでお客様の完全オリジナルデザインのみになります。)

缶バッジ修理分解の写真

修理したいとご相談に来るお客様の多くはキャラクターやアイドル等の缶バッジで、弊社がこれを代行することは法律に触れてしまいますので、やはり修理は難しいと言わざるを得ません。まずは、その缶バッジを購入した会社へご相談してみてはいかがでしょうか。修理が無理ならリメイクして缶バッチを活用しましょう。

 

缶バッジ修理(原稿)の写真

原稿をきれいにスキャンして缶バッジを作りなおすことは可能です。

缶バッジは修理するよりリメイクで!

缶バッジの修理が色々な点で難しいことがわかりましたでしょうか?ならばいっそのこと、缶バッチをリメイクしてみてはいかがでしょうか?缶バッジを分解して原稿のみを取り出してキーホルダーやプラバッジなどにリメイクはすることは可能です。100均や東急ハンズでキーホルダーの作成キットを購入して、デザインが印刷されている紙をキーホルダーの大きさに合わせてカットすれば完成です。

 

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缶バッジにマット(艶消し)が出たので、マットタイプって何ですか?という方へマットとグロスの違いとともにご説明します。

弊社では様々な形状の缶バッジを扱うことでお客様に飽きさせないようにと努力してまいりました。円形のタイプでは他社様にさきがけて栓抜きやキーホルダー、ストラップといったピンで缶バッチを固定するものとは違ったものを取り揃えてきました。また、異形の缶バッチの種類も数多く取り揃えてお客様に喜ばれるようになりました。

そして、弊社の次の段階としては缶バッジの表面の加工等でバリエーションを広げていこうと考えています。その中でマットタイプの缶バッジをリリースいたしました。そこで今回はマット加工を施した缶バッジについてご説明しようと思います。

缶バッジのマットタイプって何ですか?

これは缶バッジのフィルムをツヤのないマットのものを使って作成するものになります。通常缶バッジのフィルムはグロスといってとても光沢のあるPETフィルムを使っています。PETフィルム(グロス)はもともと光沢がありますので光を反射して躍動感のあるイメージというか派手なイメージを出していました。といいましても、缶バッジを作る際にはPETフィルム以外のPPなどを使うとプレスした際にフィルムが破れてしまいます。そのためPETフィルムしか選択の余地がなかったのです。

 

マットの缶バッジの写真

パンフレットや会社案内のような印刷では、昔は光沢のあるラミネート加工をして派手さを演出していましたが、いつからか艶消しのマットラミネートを使うようになってきて、落ち着いた雰囲気のものが好まれるようになってきました。それと同じように缶バッジでも最初はツヤのあるキラキラしたものが好まれていて、最近ではマットな感じがこのまれるようになってきて、お客様からマットの缶バッチができませんかというお問い合わせが増えてきました。

弊社では、商品化以前にも度々マットの仕様で缶バッジを製作しておりまして、テストと量産を重ねながらより良いものに仕上げてレギュラー商品化させていただきました。

マットとグロスの違いは?

缶バッチのマットタイプが通常のグロスと比べてどのように違うのかというのは、こちらの写真をご覧いただければと思います。一目で違いがお分かりいただけますでしょうか。

缶バッジのマットとグロスの違い
上の写真で、左がグロス(通常のツヤ有りフィルム)、右がマット(ツヤ消し)です。どうですか?マットのフィルムは光をほとんど反射しませんので落ち着いて趣のある缶バッチに仕上がります。このような落ち着きがあるので和風のデザインがピッタリ合うかと思います。

例えば着物の柄のデザインとか唐草模様のような柄にマット加工するのがいいかもしれません。和のデザインがぐっと趣を増してきます。和の柄でマット加工の缶バッジ ミラーを作成しましたらお客様に大変喜ばれました。マット加工とミラー缶バッチはとても相性がいいようです。

 

マットタイプで缶バッジを作る時の注意点は?

さて、マットタイプで缶バッジを作る際に注意しておきたいことは、マットのフィルムは半透明になるので薄い色のデザインではデザインが埋もれてしまうことです。こちらの写真の缶バッジも青をかなり濃いめにして出力しました。そうしたことでマットの感じが分かりやすくなります。

ちなみに青、赤、緑のような濃い色を使うと驚きの仕上がりになり、マット加工にはピッタリかと思います。もちろん色を濃くしなくてはいけないということではなくて、薄い色の部分から薄い部分まであるグラデーションとか薄い色と濃い色が混在しているようなハッキリとした色使いであれば質感も楽しめるかと思います。

マット加工の缶バッジは仕上がりがどのようになるのかデザインによって大きく変わりますので、ほとんどのお客様は試作してから量産しております。この場合は有料となりますので価格、仕様等の詳細はお問い合わせいただければと思います。

缶バッジ マットタイプの詳細はこちらからどうぞ

缶バッジとピンバッジ(ピンバッチ)の違いと特徴

弊社では缶バッジをメインに製造していますが、関連商品としてピンバッジも製作しています。どちらも沢山のご注文をいただいています。あるお客様から缶バッチをご注文いただいたのですが、「57ミリのピンバッチを注文したい」とメールでご連絡いただきました。一瞬おかしいなと思うのですが、これは缶バッジとピンバッジを混同されているのだなと解釈してそのまま缶バッジとして注文をお受けいたしました。実はこの件だけでなく何度かそのように混同されてるお客様がいらっしゃいました。どちらもバッジで良く似ていますので間違いやすいのかもしれませんね。そこで、今回は缶バッジとピンバッジの違いについてご説明させていただきます。

缶バッジとピンバッジタイトル用

 

缶バッジとピンバッジの形状の違い

下の写真をご覧ください。左がピンバッジで右が缶バッジです。それぞれの形状を見ますと随分違いますね。缶バッジは裏がフックピンまたは安全ピンがついています。フックにかかっているピンを手で押し上げて、その尖った部分を衣服などに刺してまたフックに戻して缶バッチを固定します。ブリキ、スチール、アルミなどの材質で中身は空洞になっています。缶バッジの方は細かくご説明しなくても分かるかと思います。対して、ピンバッジはピンが垂直に伸びています。簡単にいうとコインのような平たい金属の円形状の板の真ん中に針がついています。カバーのようなもの(バタフライクラッチ)を一旦外して衣服などに刺します。そして、バタフライクラッチを戻してピンバッチを固定します。ピンバッジは他にピンズとも呼ばれています。アメリカでは愛称として「pinz」(ピンズ)と呼んでいます。

缶バッジとピンバッジの写真

 

下はピンバッジを拡大した写真です。ピンバッジの台座からピンが垂直に伸びているのがわかりますでしょうか。ピンバッジの横に置いてあるのがバタフライクラッチというものです。これがないと針がむき出しになり危ないのでバタフライクラッチをはめて針をガードします。クラッチというのは針を二つの挟む道具(バタフライ)で針が出てしまわないように固定(クラッチ)するということで、車のクラッチと同じ意味になります。しっかりとバタフライ部分を押さないと外れないようになっていますので安全性は高いです。

ピンバッジの裏側の写真

缶バッジとピンバッジの形状を比較するとこんなにも違うのですね。バッジの固定の仕方も違うのがお分かりいただけましたか?

 

ピンバッジ 作成をするならこちら

缶バッジ 作成をするならこちら

 

缶バッジとピンバッジ仕上げ方法の違い

缶バッジはいくつかの印刷方法により印刷して表のフタと裏のフタをプレスして製作しますが、ピンバッジはいろいろな仕上げ方法があります。

缶バッジの仕上げ方法

  • オフセット印刷—平版印刷とも呼ばれていて、凹凸のない平たい版を用いて油が水を弾く原理を用いて印刷します。
  • オンデマンド印刷・インクジェット等—オンデマンド印刷機またはインクジェット出力機を使ってフルカラーで印刷します。

ピンバッジの仕上げ方法

  • 本七宝—ピンバッチを造る際の伝統的な仕上げ方法で、ピンバッジの台座に釉薬を塗って高温で焼き付けてさらに綺麗に磨いていきます。
  • 擬七宝—本七宝に近い風合いを安価でできるようにするために、着色剤の中に合成樹脂を入れます。後は同じように高温で焼き付け、研磨します。
  • フォトエッチング—薬品を使ってピンバッチの台を溶かして(腐食させて)凹ませて、その中に塗料を流し込むようにして製作します。
  • オフセット印刷—缶バッジの仕上げと同じように平たい版を用いて印刷します。フルカラーで印刷することができます。
  • シルク印刷—孔版印刷とも呼ばれ、版の上にインクを盛って印刷される部分にインクが透過していくことで印刷します。

缶バッジですとほとんどの業者様はインクジェット印刷になりますが、ピンバッジには沢山の仕上げ方法や工法があり簡単にできるものから本格的なものまであります。これらはお客様が求めるクオリティやご予算によって変わってきますので最適なものをご提案させていただいています。ただし、ピンバッジにつきましてはドームシールタイプという簡単に小ロットで作成可能なもののみ扱っています。

ピンバッジ表の写真

こちらの写真のように原稿の上に透明樹脂ドームのシールを貼って高級感を出しています。ぷっくりとした透明樹脂ドームの艶がでていますね。小ロット対応でお客様のご要望を叶えるにはこのタイプが一番です。両方作りたいというお客様も結構いらっしゃいます。25ミリの大きさなら缶バッジとピンバッジ両方同じデザインで作成可能ですのでいかがでしょうか?

缶バッジの安全ピンとフックピンの違いとその選び方は?

初めて缶バッジを作成するという方も多いかと思います。缶バッチを初めて作る方が大いに気になっているのは「缶バッジの裏の安全ピンとフックピンの違い」です。サイト内の写真や文字だけでは分かりづらいということでお電話で直接ご質問いただくことも多いのですが、商品説明ページは、なるべく完結に商品写真と価格を載せることが必要となり、初めての方には分かりにくいかと思います。そこで缶バッジの専門家である私が「安全ピンとフックピンの違い」や「安全ピンとフックピンの選び方」を解説させていただきます。

 

缶バッジ安全ピンとフックピンの写真

左はフックピンで、右は安全ピンです。缶バッジの使用用途によりご提案しています。

安全ピンとフックピンの缶バッジの違いとは?

缶バッジの裏のピンは大きく分けて安全ピンとフックピンがあります。安全ピンは広く一般的なものですのであえてご説明しなくてもお分かりになるかと思います。フックピンとは左記がU字に曲がった二本のフックでピンを留めることで安全性に配慮したピンになります。二本のフックということでダブルフックピンとも呼ばれています。(弊社では一般的なピンということで「ノーマルピン」として缶バッチを販売しています。)

フックピンと「の」の字ピンの写真

左は25ミリの「の」の字ピン、右は弊社独自の25ミリのフックピンです。

ちなみに昔はシングルフックのピンもありましてしばらく使っていたのですが、ピンが飛び出ていてちょっと危ないということでダブルフックのものに変更しました。また25ミリの缶バッチは「の」の字ピンというスプリングピンを使っている業者様がほとんどですが、このスプリングピンも外れやすくて危ないといことで、弊社では25ミリのサイズでもダブルフックピンを使っています。25ミリのサイズでダブルフックピンは弊社だけになります。

缶バッチ安全ピンとフックピンのどちらを選べばよいですか?

「安全ピンとフックピンのどちらを選んだらよいですか?」というご質問も併せていただくことが多いです。このような場合はお客様に、どのような使用形態でご使用になるかをお尋ねいたします。例えばお子様向けのイベントでお子様に缶バッチを着けて楽しんでもらうという場合でしたら「安全ピンタイプ」をお勧めしております。お子様には特に安全性の配慮が必要になりますので安全ピンが必須と言ってもよいかと思います。またイベントで駅やショッピングモールの構内などで配布する時には安全ピンタイプでないと使用許可が下りない場合もあります。フックピンと比べますと価格が高くなりますが安全性が必要になる場合は安全ピンが良いでしょう。

缶バッジ 安全ピンはこちらから。
安全ピンは32ミリが一番売れています

 

一方、フックピンは価格も安いということで一番流通しているタイプです。とにかく安く缶バッジを作って配布したいとか、ノベルティ用としてあまりお金をかけたくないという方にはフックピンをお勧めしています。なるべく缶バッジを安く配布したいという目的を達成するためにはこのフックピンが良いでしょう。もちろんお子様向けだからといっても全ての方が安全ピンを選ぶわけではありません。お子様向けのイベントでもフックピンを選択される方は沢山いらっしゃいます。安全ピンもフックピンも針ががついていますのでご使用にあたって気を付けることは一緒ですので予算等も考えながら決めていただければ良いかと思います。

缶バッジ フックピンはこちらから。
フックピンは57ミリが一番売れています。

フックピンの缶バッジ

缶バッジの専門店だから豊富な知識で対応しています

缶バッジのクリップタイプのクリップはどれを選べばいいの?

缶バッジのクリップタイプは色々と種類があって、どのクリップを選んだらよいか分かりませんというご質問をいただきましたので、こちらで解説させていただきます。他社様では一般的なクリップタイプしか扱ってないようですが、弊社では独自の目線で複数の商品を取り揃えております。

独自の商品選択で取り揃えたクリップタイプの缶バッジ

缶バッジクリップが勢ぞろい

クリップタイプの缶バッジは大きく分けると3種類になります。オーソドックスな「クリップタイプ缶バッチ」、プラスチック製のクリップと安全ピンが着いた「プラバッジ」、クリップのみで安価な「プラクリップバッジ」です。どれも特徴があってお客様からご相談をお受けした時にはご使用になる用途や目的などをお聞きして最適な缶バッチをお勧めさせていただいております。また、下記に主な特徴やセールスポイントを挙げていますので参考にしていただければと思います。

オーソドックスな缶バッチクリップタイプ

オーソドックスな缶バッジクリップの写真

こちらはオーソドックスな缶バッジのクリップタイプです。これはどこの缶バッチ屋さんでも販売されているタイプですね。屋内外の多くのイベントで活躍しています。クリップと安全ピンが着いていますので便利です。弊社では缶バッジの大きさによって2種類のクリップを使い分けています。

 

2種類の缶バッチ用クリップの写真

缶バッジクリップタイプに使うクリップは32mmの場合は左のものを使い、38ミリ~76ミリ、異形状の場合は右の白いクリップを使っています。32ミリですと白いクリップでは大きすぎて缶バッチの裏に入りませんので、左側の小さいクリップを使っています。他社様では日本国内のパーツ販売会社から仕入れていますが、弊社では海外から直接安く仕入れていますので、その分お客様にもお安くお届けすることができています。お客様になるべくお安くご購入いただけるようにこのような努力をしております。

オーソドックスな缶バッジクリップタイプはこちら

こんなクリップタイプのバッジもあります

透明なクリップバッジの写真

こちらもクリップに安全ピンが着いているもので「プラバッジ」になりますが、缶バッチと違うのは、素材が透明のプラスチック製になっています。多少の水濡れにも強いので屋外でのイベント向きになります。ゴルフ場のイベントとかマラソン大会などでご利用いただいたことがあります。

透明なプラスチッククリップバッジはこちらからどうぞ

 

プラクリップバッジの裏面写真

こちらは何ともシンプルな造りになっていますね。これは「プラクリップバッジ」です。表面は缶バッジの素材なんですが、裏面はプラスチックのクリップのみがついています。単純にシャツのポケットなどにつけるだけの簡単さが人気です。薄いし軽いしその上安いのでバラマキや配布用などに使われることが多いです。

プラクリップ缶バッチはこちらから

オーソドックスなクリップは安全ピン無しのクリップだけ付けることも可能ですのでご相談下さい。使用用途上でピンなどがついていると使用許可がおりないとか、安全上クリップだけでないといけないといった案件でクリップのみで製作させていただいたこともあります。丸型だけではなく、ハート型や星型、三角形などにも付けることができます。星型のクリップ付はお客様に大変ウケが良かったので正式に商品化も考えています。