ステッカーの専門家がご質問にお答えします

ステッカーチューンの基本は?センスを活かしてダサいとは言わせないコツとは?

ステッカーチューンって何?

一般的に車やバイクのチューンはエアロパーツやサスペンション等の足回りを強化することになります。車ならフロント、リアのエアロを入れるだけで見た目がカッコ良くなりますし、サスペンションを交換するだけでキビキビと走りやすくなります。バイクならカウルとかマフラーなど入れ替えてカッコよく仕上げています。オフ会などではどこをいじったとか、これに〇〇万円かけたなどと話題になっています。

ステッカーチューンの色々

でも、こういったチューンをまともにやっていくと少なくても何十万円といったお金がかかってしまいます。中にはドレスアップに300万円かけたとか500万円かけたという強者もいます。さすがにここまでになると一般の人には難しいでしょう。カスタム化やチューンナップにはそれなりのお金がかかるのも仕方がないですね。

そんな中お金をかけずに簡単に車やバイクをチューンしたいということで生まれたのが「ステッカーチューン」です。すでにステッカーを沢山持っている方も多いですし、お店で購入しても1枚あたり300円から1,000円ほどで購入できるので比較的安価でチューンできます。

 

ステッカーチューンはダサい?と言われてるけど・・・。

車やバイク等に貼ってあるステッカーってダサいという意見があります。ステッカーというと沢山のメーカーで作成されています。「TOYOTA」「YAMAHA」などの車体を作っているメーカー、「D.A.D.ギャルソン」などのドレスアップ系のメーカーのステッカー、「TEIN」「HKS」などの車の性能アップのパーツを作っているメーカー、色々なバイクや車のメーカーがそれぞれステッカーを作っています。また、「DAIWA」「SHIMANO」といったような釣り具のメーカー、「E.YAZAWA」や「AYU」といったアーティストのロゴステッカーもありますね。あとは「〇〇が乗っています」のようなパロディ系のステッカーもあります。

こうしたステッカーをダサいと言っている方の多くは自分のテリトリー以外のステッカーに対してダサいと言っているようなところもあります。例えば「水曜どうでしょう」のステッカーをダサいといっている人の車には「E.YAZAWA」のステッカーが貼ってあったりして、ただ何か言いたいだけという感じもします。衣服のファッションと同様に自分が気に入ればそれでいいのですから、これを貼りたいと思ったらどんどん貼ってみましょう。自分自身を表現することを大切にしたいですね。

 

ステッカーチューンは車やバイクだけではない!

スノーボード、スーツケース、ノートパソコン、工具箱などステッカーが貼れるスペースがあればどんどんチューンできてしまいます。スノーボードのチューンは冬の強い紫外線にも耐えられるように屋外用途のものを使わないと色が褪せて汚くなってしまいます。スーツケースに貼るならラミネートがしっかりしているものを選ばないと空港のバッゲージクレームなどで擦り切れてしまいます。ノートパソコンの場合はよほどでなければ屋内用途でも十分かと思います。

スノーボードのステッカーチューン

スノーボードをステッカーチューン

 

ステッカーチューンの基本的な手順

①ステッカーを購入する

まずはステッカーを集めましょう。あなたが貼りたいメーカーのロゴマークや製品のステッカーを購入したり、貰ったりしてできるだけ多く集めます。

ステッカーチューンの方法1

②ステッカーを貼る面をきれいにする

ステッカーを貼る前にバイクや車スノーボードなど貼る面をアルコールなどできれいに拭きましょう。これをしないと後で剥がれてしまうことがあるのできちんと行いましょう。油分が残っている場合は中性洗剤を使って拭いてもよいかと思います。

③ステッカーを貼る位置を決める

ステッカーを貼るために構成を決めましょう。無闇に貼るのではなくなるべくきれいに並べるか、デザインを考えながら構成を決めていきます。この場合マスキングテープなどを使って仮止めしておくとよいかと思います。

ステッカーチューンの方法2

④ステッカーを貼る

仮止めしたものを剥がして順番にステッカーを貼っていきます。スキージー(ヘラのようなもの)をつかって少しづつ貼っていくと空気が入らずにきれいに貼ることができます。空気が入ってしまったらその分戻ってまたゆっくりと貼っていきます。貼った後で空気が残ってしまった場合は針などで穴を開けて空気を逃がします。またステッカーの余分な部分はカッターなどで切り取ります。

印刷ステッカーを使ったチューンのコツ

円形や四角形のシートにデザインが印刷されている印刷ステッカーは枠があるので位置を決めやすいのが特徴です。フルカラーで印刷されていたり、シルクプリントで印刷されているもがあり、どれもデザイン性は抜群です。

ステッカーチューンの写真

フルカラーステッカーやシルク印刷のステッカーは写真のように四角や丸形、楕円形などですのでうまく配置して貼っていきましょう。ラミネートの分だけ厚さが厚くなりますので重ね貼りすると間に隙間ができてしまいます。

カッティングステッカーを使ったチューンのコツ

文字やデザインだけが切り抜かれているカッティングシートは大小合わせて重ね貼りして楽しめます。カッティングステッカーは物体の端ギリギリまで貼って余分な部分とカットできますので印刷ステッカーよりも効果的な使い方ができます。

カッティングステッカーのチューンのコツ

 

車のステッカーチューンの注意点

車に貼る場合は貼っていい場所と貼ってはいけない場所が国土交通省の道路運送車両の保安基準で決まっているので注意しましょう。こちらを参考にしてステッカーチューンを楽しんでいただければと思います。
車に貼るステッカーで貼ってもいい場所とは?

ステッカー、シールの剥がし方はコレ!車のボディやガラスを傷つけずにはがすおすすめの方法とは?

ステッカーやシールのご注文はよくいただいていて、3年~10年といった中・長期に渡って車やバイク等に貼って使っていただいています。その中で「古くなったステッカーを剥がしたい」「タンスやボードに貼っていたシールがきれいに剥がれない」といったご質問をいただきます。皆さんこれはお悩みのようですね。粘着剤の性能が良くなってきて貼って少し置いておくとガッチリと粘着しますがその分使い終わったステッカー、シールを剥がすのが大変になってきました。ステッカーはフィルム素材がメインですので短期でしたら何とか剥がせますが、シール等の紙ベースは剥がす時に印刷面だけが剥がれて、粘着面だけが残ってしまいますね。そこで、ステッカーの専門家がステッカーやシールの剥がし方をお教えいたします。

ドライヤーを使ってステッカー、シールを剥がす

ステッカーやシールの粘着剤は温度によって粘度が変わってきますので、ドライヤーで温めながらゆっくりと剥がしていくと剥がしやすくなります。よく熱湯をかけるいいというのがありますが、冬場の寒い時期にはほとんど効果がありませんのでおすすめできません。勢いよく剥がしていくと糊が残りやすいので根気よくゆっくりと剥がすのコツになります。それでも糊が残ってしまうことはよくありますので、下にありますようにガムテープを使ったり、ステッカー、シールの剥がし剤を使ったりするのが良いかと思います。

スクレーパーを使ってステッカー、シールを剥がす

スクレーパーはへら状の刃に柄がついたもので、表面仕上げをするのに用いられているものですが、シール・ステッカー剥がし専用のスクレーパーがホームセンターや100均で販売されています。これを使ってステッカーやシールを剥がしていきます。スクレーパーだけだと、かなり念入りにゴシゴシとしなくてはいけないので根気のいる作業です。実際にはこの作業の前にスプレーなどを噴射して剥がしやすい状態にしていおきます。ちなみにスクレーパーは金属製のものとプラスチック製のものがありますが、車のガラス等には金属製、ボディなどにはプラスチック製を使います。家の中でも傷付きやすい家具などではプラスチック製、傷が気にならないなら金属製の方が剥がしやすいです。

ステッカー、シール専用の剥がし剤を利用する

これが一番おすすめの方法です。最近では100均でもステッカー剥がし剤やシール剥がし液などが販売されています。

ステッカー剥がし用のスプレー
こちらはダイソーで売っていたシール剥がし用のスプレーです。家にある一般的なシール剥がしはこれで十分かと思います。ただし、車用ではない(車やバイクなどの塗装面を傷める可能性があります。)ので注意が必要です。シューっとスプレーしたら少し待ってシールを少しずつ剥がしていきます。

シール剥がし用のリキッド

こちらもダイソーで売っていたシール剥がし液です。液状でピンポイントに使えますので小さいシールや手で剥がして難しいところに液を浸せば簡単にシールを剥せます。スプレーの用に不必要に薬剤が飛び散らないので安心です。

 

強力なステッカー剥がしスプレー

これは窓用のフィルム剥がしスプレーですが、粘着剤がこびりついたステッカーには重宝しました。粘着剤が残っていてもスプレーして雑巾などでふき取ると綺麗に糊が無くなってしまいます。その分溶剤がキツイので匂いにやられてしまうほどでした。このような強力なスプレーはホームセンターなどで手に入るかと思いますが、強すぎて自動車などの塗装面には使えません。

ガムテープを使ってシールを剥がす

ガムテープでシールをはがす
ガムテープはシールやステッカーを剥して糊が残ったところに結構役立ちます。粘着の面を外側にして輪を作って、剥がし残った糊をペタペタとガムテープにくっつけるようにして丁寧に剥がすとうまく取れます。これは車に貼ったステッカーで剥がし残った糊を取り除くにはいいかと思います。ガムテープは紙タイプでなく布タイプのものを使用した方がいいです。(紙タイプですと粘着面が残ってしまいかえって汚くなってしまうことがあります。)

自動車やバイクのステッカーを剥す時は専用のものがおすすめ

ステッカー、シール剥がし剤は沢山ありますが、車の塗装面を傷めたりすることがあるので、専用のものを使った方が安心ですね。ステッカーリムーバースプレーは私も使ったことがありました。私も車にステッカーを貼るのが好きでいろいろなステッカーを沢山貼っていましたが、中には屋外に適してないステッカーもあり紫外線でボロボロになって仕方なくリムーバーを使って剥がしていました。ステッカーを剥した時に残った糊はスクレーパーを使って少しずつ剥がしていきます。

 

ホルツのステッカー剥がし

武蔵ホルト株式会社のサイトよりhttp://www.holts.co.jp/

 

色々代用されているステッカー剥がし剤

ステッカー剥がし剤はわざわざ買いに行くのも面倒ですし、1度使ったらしばらく使わないこともあり勿体ないという方もいます。車やバイクの塗装面なら専用のものをおすすめしますが、それ以外の用途でしたらそれほどシビアな状況ではないので代用品という手もあります。代用品としては、家庭用洗剤(合成界面活性剤が入っているもの)、CRC556、シリコンスプレー、除光液などがあります。いずれも吹き付け等してからしばらく待ってスクレーパーを使ってゆっくりと剥がしていきましょう。あとは消しゴムで残った糊をゴシゴシとすればきれいに取り除けるかと思います。

ステッカーやシールの剥がし方をご紹介させていただきましたが、車やバイクなどの傷付きやすい部分、大切な物の場合は目立たないところでテストしてから本番に入った方がいいですね。