缶バッチと缶バッジの違いとは?

缶バッジはと缶バッチ、缶バッヂなど色々な呼び方で呼ばれていますが、はたしてどちらが正しいのでしょうか?Yahooの知恵袋やその他のQ&Aサイトなどで度々質問されているようですが、どれも納得できるような説明がありませんね。結論からいいますと「缶バッジ」「缶バッチ」はどちらでも間違いではなく、どちらも一般名詞として使われています。

また、検索サイトを使って両方のキーワードで検索しても同じような検索結果になっていますので、検索サイトも同じ意味として扱っているものと考えていいかと思います。しかし、お客様から「缶バッジと缶バッチはどう違うの?」というご質問をいただくことが何度かありましたので書かせていただきました。

英語から見る缶バッジ、缶バッチの違い

まずは、英語の表記から違いをみていきましょう。缶バッジ(缶バッチ)はアメリカ生まれのノベルティグッズです。それよりも前に歴史をさかのぼると、バッジ(Badge)になります。Badgeは職位や資格、階級などをあらわすために身に着けていました。今でも国会議員や弁護士などは襟元にバッジを付けていますね。昔は特別な人しか身に着けることができなかったのです。これを、一般向けといいますか、みんなに気軽に身に着けてもらえるように作ったのが缶バッジです。

こちらで、缶バッジの歴史やルーツについて詳しく書いていますので、興味のある方はどうぞ。

ちなみに英語では缶バッチを「Pinback Button」「Button Badge」と呼んでいます。この英語もスペルを突き詰めていくとよくわかるかと思います。どちらも「Button」というキーワードがありますが、先に述べたとおり、「Badge」はもともと一般の人は身ににつけることはありませんでした。これに対し、缶バッジのルーツである、一般の方が身に着けるアイテムを「Button」と呼んでいました。「Button」とは今でいうボタンと同じで、一般向けのアイテムはボタンとして使われていました。そして、ここから特許を伴う発明が生まれて「Pinback Button」になりました。

缶バッジの初期の仕様

アメリカ製の古い缶バッジ。ジーンズのように錆びがいい味を出しています。

何が特許かといいますと、それまで使われていたボタンにピンを付けて、衣服などに装着できるようになったからです。これが大きな発明となって特許が取得されました。「pin(ピン)」が「Back(後ろ)」についている「Button(ボタン)」だから「Pinback Button」ということになりました。上の写真はアメリカでかなり昔に配布されていた「Pinback Button」の缶バッジです。よく見ると25ミリの「の」の字ピンと同じ構造になっていて、今でもこの発明が活かされています。(ちなみに昔の缶バッジはピンが本体から飛び出していたんですね。ちょっと危ない気もしますが・・・。)

それから後になって「Button Badge」とも呼ばれるようになりました。これは「Button(ボタン)」のように気軽に身に着けられる「Badge(バッジ)」ということになります。「の」の字ではなくフックピンのタイプも出回るようになったためでしょうか。

また、「Can Badge」は和製英語ですが、最近では「Can Badge」というキーワードが海外でもみられるようになりました。日本のゲームやアニメのキャラクターの缶バッチが海外でも販売されていて、それらは「Can Badge」とタイトルが付けられて販売されています。また、「Canバッチgood!」が海外で「Canbadge maker」として販売されていることも要因となっています。

ちなみに「Can Batch」と書いている方がいますが、これは間違いです。「Batch」はバッチと読み、この英語のスペルから缶バッチと間違って呼ばれた経緯もあるようです。「バッチ(Batch)処理」がコンピュータ関係での処理方法のひとつとして呼ばれていますので、これが誤った言い方で缶バッチになってしまったというのも一つの理由かもしれません。

 

言葉の訛りから変化した?缶バッジ、缶バッチの違い

言葉の訛りは全国各地で違っていますが、「チ」「ジ」に関して検索して調べてみると、「ヂ」「ジ」「ヅ」「ズ」は四つ仮名といって、昔はこの音韻を分けて表していたのですが、現代ではこれを「ヂ」と「ジ」は「ジ」に、「ヅ」と「ズ」は「ズ」に統一して使うこととなりました。

これは漢字の仮名遣いにおいてのルールですがなんとなく「缶バッチ」や「缶バッヂ」ではなく「缶バッジ」の方に統一されるのが正しいような気がします。さらには、日本全国を見渡すと言葉の訛りがあるので読み方としてはこれらがごちゃ混ぜになって使われていますね。このごちゃ混ぜも缶バッジが色々な書き方をされる原因でもありそうです。

文部科学省(文化庁)では内閣の告示として「外来語の表記」が定められています。しかし、書き方については明確に決めているわけではないようです。例えば「ハンカチ」と「ハンケチ」、「グローブ」と「グラブ」のように語形のゆれについてはどちらに決めようとしているわけではないようです。ということは現状では「缶バッジ」でも「缶バッチ」でも「缶バッヂ」でもいいということになりませんか。さらには慣用で定まっている場合にはそれでいいということです。何だかモヤモヤしますね。誰か「缶バッジ」か「缶バッチ」のどちらかに慣用として統一して欲しいくらいです。

以上のように、缶バッジと缶バッチの違いは現状では区別がされておらず、統一化もされていません。最初に述べたをとおりにどちらも違いがなく、どちらを使っても正しいというのが結論ですね。大手の缶バッジメーカーさんが「缶バッチ」を使っているのでそれに統一してもいいと思います。ちなみに私たちは「缶バッジ」を推していますがこの先どのように変わっていくのかが楽しみです。

缶バッジ缶バッチどちらも区別することなく扱っています。

   

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