服やTシャツなどの布に貼れるステッカー・シールとは?

布に貼れるステッカー・シール素材として有名なのがサテンタックと呼ばれるものです。サテンタックとはサテンという生地の裏にタック(糊)がついているものです。布で出来ているので洋服やシャツの上に貼っても柔軟性があるのでゴワゴワしませんし、糊残りがないので服の生地を傷める心配がありません。布地に貼って使用できるように開発されたシール印刷素材です。

色々なシーンで使われているサテンタック

具体的に見てみると、冬にスキーに行く人で、リフトの1日券でスキーウエアの肩から腕部分に貼っているものが、良く知られているシールですね。多くのスキー場ではこのサテンタックのシールを使っているのではないでしょうか。あとは、コンサートやイベントの入場券替わりに使われていたり、旅行のツアーの参加証代わりに胸に貼られているかと思います。名前はあまり知られてませんんが様々な場所で使われていますので、それを見れば「ああ、これがサテンタックという素材なのか」と納得していただけます。

他にはお酒を提供する飲食店で「ハンドルキーパー運動」として、車の運転をしているお客様には「私は車を運転するのでお酒を飲みません」といったバッジを差し上げているお店があるかと思います。そこで、バッジの代わりにこのようなサテンのシールをお客様の腕などに貼ってもらうことで、飲酒運転撲滅に対する意識を高めてもらっています。このような一時的に付けてもらうだけでしたら使い捨ての効くシールが適しているかと思います。バッジですとお客様がお帰りになるときに回収しなければならない手間がかかりますし、壊されたり、無くされたりしてしまうリスクあります。

弊社ではシール印刷という凸版の印刷方式によってサテンタックを使った印刷は行っていました。ただし、印刷機を使用しますので枚数が1,000枚程度からとなってしまい、それより少ない印刷枚数になりますと単価が高くなってしまいます。また、1色から3色程度までの色数しかしようできませんのでフルカラー印刷に対応できないところがあります。それでも、お問い合わせで「100枚、200枚といった小ロットでできないか?」「フルカラーで印刷できないか?」といったお話をよくいただきます。シールやステッカーにおいても小ロット化のご要望がますます大きくなって行っているのを感じます。

オンデマンドシールで布印刷

2種類の印刷機でテストしました

 

オンデマンド印刷機でサテンタックに印刷してみる

そこで弊社ではオンデマンド印刷によるサテン地のシールを作れないかテストをしています。オンデマンド印刷に使うとすると、インクジェットプリンターかオンデマンド印刷機となります。ためしにイベントスタッフ証のサンプルとして、両方の印刷機で印刷してみました。写真の上がインクジェットプリンタで、下がオンデマンド印刷機です。

どうでしょうか?インクジェットプリンタは見た目きれいなんですがインクの滲みが結構でました。ベタ塗りが苦手で、小さい文字ですと難しそうですね。白抜きだと文字が潰れてしまう部分もあります。実際、このインクジェットでサテンのシールを製品として販売している業者様がありましたが、弊社としてはこれでは不完全ということで採用しないこととしました。

 

オンデマンド印刷機でテスト

オンデマンド印刷だと綺麗に印刷できました

では、オンデマンド印刷機はどいうかといいますと、印刷は綺麗にできました。しかし、インクの載りが完璧ではないので強くこするとインクが少し剥げてしまいます。普通に使っている時はなんともないのですが、誤って爪を立ててこすってしまうということは度々起こることです。

 

布印刷の傷

爪で引っ掻くとキズができます

この部分が解決できれば自信を持って販売ができるのですが、この商品についてはあと一歩というところですね。もう少し考えてみようと思います。

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