ステッカーにラミネートは必須なのでしょうか?

「ステッカーにラミネートは必須なのでしょうか?」このようなご質問をいただくことがあります。基本的にステッカーは屋外で使うことを想定していますので「必要です」とお答えしています。「ラミネート」とは、別々のある素材とある素材を密着させて貼り合せるという意味になります。ステッカー、シールにおける、ラミネートの主な目的は「耐候性の確保」「擦過性の確保」などです。耐候性とは雨や風、紫外線などの天候要因に対してどれだけ強いかという性質のことです。また擦過性とは引っ掻いたり擦ったりすることに対してどれだけ強いかという性質のことになります。

「耐候性の確保」、「擦過性の確保」、どちらもステッカーを長く使っていく上では大切ですね。その中で特に気になるのは紫外線による色褪せでしょうか。印刷の色は基本的に青(シアン)、赤(マゼンダ)、黄色、黒の4色で構成されています。その中で赤系の色は退色しやすいのです。日中に太陽光を浴びているお店の外向きに貼ってるポスターなどは、タレントさんの顔がいつの間にか青っぽくなってしまっているのを見かけたことがあるかと思います。これはマゼンダ(赤)が抜けて青が目立ってしまったからです。ちなみにその辺に貼ってあるポスターなどはオフセット印刷で印刷していますので、太陽光の下に置いて2・3か月程度で退色しても当たり前なのです。しかし、ステッカーでは短期間でこうなっては困りますね。従いましてラミネート(UV対応のラミネート)は必須となります。

フルカラーステッカのラミネート写真

フルカラーステッカーにラミネートは必須と言ってもよいでしょう

また、少々のことでステッカーの印刷してある面が擦れてインクが剥がれるようなことが起きてはいけません。ポスターなどで印刷するオフセット印刷では紙の繊維の中にインクが浸透するくらいになり、インクの層が薄いので引っ掻いてもインクが剥がれるということはまずありません。しかし、シルク印刷ではインクが厚めに盛られている、もしくはベースにインクが乗っかっている状態ですので、あまり強く引っ掻くとインクが微妙に擦り切れる場合があります。

これは、例えばカッターの刃でシルク印刷の印刷面をゴシゴシと擦るまでやらないとそうはならないかと思いますが微妙に剥がれる場合があります。また、フルカラーステッカーのトナーインクタイプにおいても同様であまり強く擦れるとインクが剥がれる場合があります。そのため、印刷面を守るためのラミネートが必須になります。

ここまで、ラミネートは必須ですといいましたが、実は、ラミネート加工をしない場合もあります。デザイン上で印刷面にマットな感じを出したいという場合は印刷した後にラミネートは貼りません。シルク印刷に使うインクは印刷面に厚く盛りますのでその厚さで紫外線には十分耐えられる耐候性があります。

ラミネートすることでステッカーがさらに長持ち

トナーインクタイプの場合はどうかといいますと、ラミネートを貼らない場合はステッカーが擦れてトナー剥がれる可能性があるということを条件にして製作させていただいています。ラミネート加工をしてステッカーに光沢を出させたいという方が大勢いる中、逆にマットな感じで作りたいという方も少数いらっしゃいますので、そのような効果を出したいという方はご相談いただければ対応させていただきます。ちなみに艶消しの白ベースに黒インクなどを使って印刷するとなんとも落ち着いたイメージになります。

パンフレットなどでも最近よくあるのは印刷した後に艶消しのマットのラミネートを好まれる方が増えてきたようです。あまり光沢があるとギラギラして安っぽく感じるようで高価な商品やサービスを販売されている企業様でこのようにマットなラミネートをして印刷をされているようです。マットなステッカーはいかがでしょうか?

   

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