団扇と扇子の違いとは?

弊社ではオリジナル団扇(うちわ)を作成していますが、時々オリジナル扇子の製作は請け負っていないのですか?というご質問をいただきます。また、団扇と扇子はどう違うのかというようなご質問もいただきます。扇子、団扇これらは「扇」という漢字が入っていますがどのように違うのでしょうか?

団扇と扇子の違いタイトル

団扇と扇子の違いを歴史から見る

団扇と扇子のどちらが歴史的に古いかというと、団扇の方で、3世紀半ば頃(古墳時代)に中国から伝わったとされています。この頃は「うちわ」とは言わずに「さしば」「翳」と呼ばれていました。現在のうちわより柄がながくて形も大きなものでした。中国では権威の象徴として女帝などの位の高い人によって使われていました。日本でも使われていたのは一般の庶民ではなく、職位の高い人を中心として顔を隠したり、虫などを追い払ったりするためのものでした。また全てが木材を使っているので今のうちわと比べて重かったようです。とても扇ぐために使うのは厳しいでしょうね。

さしば(翳)の写真

一般庶民へと団扇が広がったのは、室町時代に入ってからで、素材竹を使ってさらに和紙の加工技術も加わって軽くて丈夫なものが作れるようになりました。こうして今のうちわのような使い方ができるようになりました。そしてデザインも単調なものから、俳句や和歌などを書いたもの浮世絵などの芸術性の高いものが印刷された複雑なものまでありました。

一方、扇子はといいますと、団扇と同じく中国から伝わったように思えますが、実は日本で生まれたものです。当時は扇(おうぎ)、檜扇(ひおうぎ)と呼んでいて扇ぐためのものではなく装飾品として使われていました。扇子も初めは一部の貴族や神職者といった高貴な人達に中でしか使うことができないものとなっていましたが、やがて芸能や茶道などに用いられるようになってから一般庶民にも普及するようになりました。

団扇と扇子の言葉の違いを見る

団扇の「団」とはどんな意味があるのかと言いますと、「かたまり」とか「丸くまとまった」というよな意味があります。初めの頃のうちはは丸形でしたので、丸くなった扇ぐものということで「団扇」になりました。また扇子についてですが、辞書によれば「子」というのが二字熟語を作るための接尾語ということです。もともと扇子も、団扇も「扇」と呼ばれていましたので、扇を折りたたんで持ち運びできるようにしたものを扇子と呼ぶようになりました。形状としてはかなり違いがありますが、機能としては扇いで涼むためのものとして定着してきたのです。

団扇、扇子は世界を巡って再び日本へ

日本で発祥した扇子ですが、これが中国へ伝わって大きく発展して、さらにヨーロッパの諸国にまで伝わるようになりました。中国やヨーロッパの古い映画などでも羽の扇子を見ることができますが、これは日本から伝わったものということを知ると日本も結構影響力を持っていたということが分かります。フランスでは貴族の女性などが羽根のついた扇子を使ってコミュニケーションをとっていました。

そんな羽根の扇子ですが、バブル時代の末期にはディスコで羽根のついた扇子を、お立ち台の上で振りかざして踊っている女性が沢山いましたね。あの扇子は中国のもので日本にあった中国の雑貨店で売られていたものを使っていたそうです。日本で生まれた扇子が海外を回って日本へ再上陸した瞬間ですね。団扇も海外では日本を感じさせる和のアイテムとして販売されていますが、海外のデザインが入ったものが国内で販売されたりしています。

団扇と扇子の違いがお分かりいただけたかと思います。弊社では団扇同様に扇子の小ロット製作もできないかと検討はしていますので、自信を持って販売できるようになりましたら商品ラインナップしていこうと考えています。

オリジナルうちわを小ロットで製作しています。